HOME > 2014年

ダンス・アーカイヴ in JAPAN

日本の洋舞100年 今甦るパイオニアの名作!

   新国立劇場・中ホール 主催新国立劇場 制作協力(一社)現代舞踊協会
ダンサーは作品責任者、劇場制作側の提案、話し合いを経て思い切った配役になっています。多様なダンサーに注目です。若手ダンサーには、作品経験者がしっかりサポート、今しかできない未来へのバトンタッチが見えます。中略
高田せい子作品「母」の作品責任者山田奈々子は、その記憶を辿りながら、細部まで、新進、ベテランのダンサー加賀谷香、馬場ひかりとの魂のやりとりが続く。(中略)
パイオニアから直接指導を受けた作品責任者の方々が、身体の深い記憶から、次代のダンサーに伝えるリハーサルに立ち会う時、血肉やその呼吸がつたわって身震いする思いでした。縦の流れだけでないその時代の横の繋がりや共通性も見えてきました。今ある歴史に誇りを持って未来への扉を開ける一歩にしたいと思います。
                      DANCEEXPRESS 企画運営委員M.K様

高田先生の「母」を拝見し、とても感激しました。ダンスの楽しさが溢れる会でした。 Y.Y様

作品「母」は美しく高田先生にまた再会したようで感激しました。N.H様

洗練された品のある舞台に仕上がっていて、あの時代であの作品は超モダン、今より凄いと感じました。 M.W様

すべての演目が見応えがあって、中でも母は感動的でした。 K.N様


舞踊評

新国立劇場ダンス(ダンス・アーカイヴ in japan)は、現代舞踊協会の全面的な協力により、日本の現代舞踊の歴史的遺産を再現して見せたプログラムだった。
 江口隆哉が1951年に初演した「日本の太鼓」に始まり、伊藤道郎の「ピチカット」高田せい子の「母」伊藤道郎、小森敏、宮操子の「タンゴ」三題、檜健次の「BANBAN」石井獏の「食欲をそそる」と「白い手袋」を並べ、最後は今の時代に飛んで平山素子の「春の祭典」再演で締めくくった。<中略>「母」はショパンの曲を高田せい子自身がしみじみと踊った女性のソロ。山田奈々子の指導で加賀谷香 (八日は馬場ひかり) がていねいに再現した。 <中略>
どの作品もきちんと準備を整えて再現されており、かっての日本の現代舞踊の様子を正しく今に伝えていた。しかしいずれも緊張で張り詰めた印象が強かったのはいたしかたないところか。石井獏、伊藤道郎、高田せい子、江口隆哉、檜健次らはいずれもゆったりと舞台をこなし、観客との距離感がもっと近かった。<後略>山野博大様評 オン・ステージ


新人シリーズ12

1月17日 日暮里 d-倉庫

石丸麻子が「交差ーchiasma」と題して、25分の長作品に挑んだ。
   根尾櫻子・滝野原南生・渡部里菜の共演を得てバラエティに富んだ舞台を繰り広げた 
   この経験を生かしてより主題に鋭く切り込む作品創りを目指して成長して欲しいと願っている。
   結果より挑戦したことが、貴重だと思う。 山田奈々子


後評

グループの4人の女性が、妖精的な可憐さから昭和的エロスまで、女子の欲望し得る自己像をすべて実現して詰め込み爽快。 岡見さえ様評


ポテンシャルの高い作品に評価集中、興味深い作品も

アンデパンダン的な空気で知られる本シリーズは人気がある。今年も様々な作品が集まった。<中略>

AMRS「交差」(chiasma)は豊かなバックグランドを活かした現代表現だ。シーンの合間に深い感情
を織り込んだ場面などが加わり展開に変化がみえる。  
構成を巧みに活かした良作だ。<中略>
若手の中には未完成でも次世代への可能性を感じさせるものもある。新時代の舞踊を創出する方法や表現に対する評価軸・方向性が問われている。

吉田悠樹彦氏評(音楽舞踊新聞)


ザ・ネリマ公演評

個性的なベテラン・中堅、ひたむきな新人群

二部構成で、前半は若手・後半はベテランの作品。<中略>
 トリオは二作。高橋ゆかりはつたをイメージさせる衣装、絡みつく動きで、石丸麻子は頭から全身
 い衣装、コミカルな動きでそれぞれ人間関係のしがらみ、こだわりを描く。充分に表現しきれない部分もあるが、みなひたむきな取り組みが見える。<後略>               うらわまこと氏
評(オン・ステージ)

石丸麻子「マインドゲーム」
 この世に愛想づかしををした気持ちを、ただ「踊れ」という発想でダンス化しているのは意外性があってとても面白い。頭から白一色の3人のダンス。ユーモラスな感覚の動きと雰囲気で、なんとなく、むにゃむにゃ坊主、あるいはかいこや青虫を思わせます。ジャズっぽい音楽(このタイトルの音楽)で、ドラムも活躍、テンポを変えたり、床に転がったり、3人の関係、動きにも奇妙な味があります。たしかに、踊り飛ばせ、これ以上深い意味はなし、というのもこの作品のコンセプトからはありだと思います。ただ、そうであれば、動きや構成にもうちょっと意外さ、すっとんきょうさ、遊び心を加える工夫が欲しいところです。たとえば3人の関係のなかに、思わず吹き出し出すような、あるいはストンと落とすような、仕掛けです。終わりも、踊りはいつまでも続く、みたいのも。こんなことを考えるのも楽しいと思いますよ。

うらわまこと氏に後評を頂きました。


第38回発表会反響

◎Ready Go!    表情ゆたかで身振りがとてもキュートでよかった。
◎たんぽぽ ぽん 可愛い!笑顔がいい!足がいい!手がいい!みんないい!
◎ペガサス     軽快に動いて 強弱もあり、よく表現していた
◎Aii of me     リズムのよさ、そして何ともいえぬ趣、雰囲気もとても素敵
◎接吻      重くなりそうなテーマの中に精々しさの残った踊りだった。手の動きの大切さを感じとれた
◎マインド・ゲーム 技あり、さすがの三人組でした。とてもおもしろい構成で表現もすばらしい

◎ゲームのような  椅子に使われずに、椅子を使いこなした工夫ありの作品でさらりとしたところがよかった
◎愛と孤独と    ゆったりと癒されて温もりを感じとれた
◎One by One  きれい!!伸びやかで気持ちよく踊る姿、素敵。
◎白い森      細かなところまでじっくり表現されていた
◎ふたり      両方の呼吸がよく合って、気持ちがぴったり一つになっていた
◎百万年の呼び声 創るよろこびを味わいながら、踊り熟したと思った
◎宝石      おもしろい構成で安定感があった。ずいぶん練習を積んだことと思った
◎母       震えました。深く心にきざみこまれ 涙。
◎対立      楽しくリズムにのって踊る6人に引き込まれた。衣裳もぴったり。


S.T様からのお便り

それぞれがそれぞれの思いを胸に、創り、踊る。あらためていいものだと思いました。


感想 o.j.様

夏の一夜、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。
 
今回一人で踊られる曲が多かったですね。皆さんの目がキラキラ輝いていて、踊る事を心から楽しんでいる様子がうかがえ、とても素敵でした。
 
奈々子さんの「母」感動しました。高田先生が1938年に踊られた舞台の再現との事。いつの時代も母の愛と優しさに変わりはないのですね。
 でもあれはやはり奈々子さんの踊りだと思いました。高田先生の愛弟子きっとDNAを受け継いでいるのでしょうね。
 「産む」や「白い闇」を思い出しました。


IMG_0002.jpg

22.jpg

33.jpg

IMG_0004.jpg

55.jpg