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2015年

ダンスが見たい!

新人シリーズ
2015年1月16日(金) 日暮里 dー倉庫
「ゲームのような」  
石丸麻子作品
出演 石丸麻子 滝野原南生 渡部里菜 井口知織

IMG_NEW.jpgセーラー服を着たエンタメを意識したダンスからスタート。ポップでありながら女性の情念を描く。
そして服を脱いだり、顔を黒い布で覆うといった寓意で内容に幅を持たせようとする。シンプルに明確に構成する必要もある。

吉田悠樹彦「音楽舞踊新聞掲載」


山田五郎賞     6月2日(火)11:00~ 如水会館

東京新聞主催全国舞踊コンクール表彰式にて、創作部門第1位作品に授与


スタジオ発表会

坐る      濃厚な美しさ、妖艶さを感じました
リトルカウボーイ とても可愛いカウボーイで舞台を上手に使えてよかったです
Let me sail   方向を変えるターン、きれいにふらつかず視線もシャープでした
嫉妬       三人の個性が醸し出すハーモニーはステキ
少女へ      少女の素直さと大人っぽさがよく表現されていたと思います
面影       心の中に浮かぶ姿や様子が作品から受け取れました
夏の思い出    かわいらしさと大人びた美しさの同居を観ることができました
でんでん虫むし  こころよいまでに軽やかに踊りでんでん虫むしかたつむりをうまく表現できよかったです。お衣裳も素敵

クラブルージュ  テンポよく何しろ”かっこいい”。ステキ前向きになれました
ピエロの苦衷   かわいいピエロ。その内側にあるものを上手に表現でき踊りもめりはりがありよかった
Good old day  考えさせられた作品。チャップリンを想像しながら
水脈      わかり易い作品で猶且つ飽きさせない構成を感じました
タカシへ    細かなところまで動きがきれいで表現も理解しやすかったです
にんぎょ   酔いしれるユニークさを感じ、とてもおもしろかったです
Night call   奈々子先生!いつまでもいつまでも踊ってくださいませね
朱い哀しみ   面白い、こころよく楽しい、そして哀しい等々いろいろな感情が湧いてきました。はればれと喜ばしい気分になれました。     
 K.O.様より
    


Joint Dance Reecital  於 あうるすぽっと

ダンスは若いうちが花で、体力の衰えと共に舞台を去るというのが大方の舞踊家人生です。体力が大切なのは言うまでもありませんが、もしそれだけなら、スポーツ選手とどこが違うのかということになります。技術を磨いて身体能力を高めるという点は共通しますが、それによって勝ち負けを決めるスポーツとは違い、舞踊の体力と技術は、観客に何かを伝えるための、手段、道具、器に過ぎません。この大切な目的が往々にして忘れられて、道具、手段、器ばかりを見せまくっている舞台が、いまや花盛りです。前置きが長くなりましたが、「何を観客に届けるか」というダンス本来の当たり前の目的を当たり前に踊って、観客と心を通わせた公演に久々に出会いました。藤里照子、山田奈々子、和田寿子の大ベテランを中心に、池内新子、森谷紀久子、柳下規夫とこれまたベテランながら前期3名に続く世代が自作を持ち寄った「2015ジョイント・リサイタル」です。
 2部構成で、まず先輩方の作品に始まる第1部、初めの山田奈々子作「朱い哀しみ」は、女性6人による、白と赤の若々しい衣裳で踊るその歌が、ややふざけた歌いっぷりで、本当は淋しいんだと言っているようです。6人の持つ唐傘のの深い赤が美しく、見掛けと内面の矛盾を表象して見事です。次いで高田せい子の代表作「母」(1938年初演)を山田がソロで踊ります。淡い藤色のロングドレスに黒いレースのショールを頭からかけ、落ち着いた中年女性の、一点を見つめるような意志を感じさせます。舞台を広く使った開放的な動きに、子をを育てた女の寛大さと自信が漂い、赤子をあやす表情には、溢れる愛しさのなかにも、危険への不安なのか、やや暗い表情も見えやがて祈りへと昇華します。軍靴の響き高まるなか、家族を飢えから砲弾から必死で守った「日本の母」を思いました。  -中略ー最後の「三重奏」では、藤里、山田、和田の3人合作で、3人3様の人生模様の断片を切り取った「風景」のような作品で、3人が伸び伸びと踊りながらもよく統制がとれているのはさすがです。何十年ものたゆまぬ努力が獲得してきた超ヴェテランダンサーの「体力勝負ではない技巧と表現力」に、蓄積の貴さを再認識した公演でした。 伊地知優子様評


☆年輪を加えた身体が奏でる「三重奏」2015・11・7 池袋あうるすぽっと 昼夜2回公演

現代舞踊の重鎮が集う「2015 Joint Dance Recital]と題する公演が行われた。二部構成でソロ、デュオ、トリオ等少人数ながら幅広く個性的な作品が並んだ。第一部最初は山田奈々子作品「朱い哀しみ」。根尾櫻子、石丸麻子、滝野原南生、渡部里菜、西国領君嘉、田中唄那が、白の衣裳を着て白塗りで赤い和傘を持ち踊る。使用曲はたま。傘を掲げたり、拡げて閉じたり、舞台の前に置いて踊ったりする。レトロな趣の中に女性の哀しみがそこはかとなく立ちあがった。続く「母」は高田せい子の一九三八年作品。昨年の「ダンス・アーカイヴin Japanー未来への扉ー」では加賀谷香と馬場ひかりが踊ったが、その際の責任者・山田が舞う。ショパンの「別れの詩」にのせ子供を抱えるような仕草も慈悲深く、両腕を大きく用いるなど悠然とした踊りから大らかな母性を感じる。<中略> 最後は藤里、山田、和田による「三重奏」。第一部では人生の黄昏を思わせる標題が並ぶが、ここでは枯淡の境地など微塵も感じさせない。この会に関して総じて言えるが、舞踊への純粋な想いと年輪を加えた身体から奏でられる踊りの奥深さに圧倒された。(十一月七日夜 あうるすぽっと)             週間オン・ステージ 2016・1・1日号 高橋森彦氏評


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三重奏

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三重奏

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朱い哀しみ

Joint Dance Reecital  於 あうるすぽっと

ベテランの確かな踊り、自在なアドリブと表情、とても素敵な舞台でした。照明が舞台の内容に合わせて踊りを引き立てる様でとても良かった。
「朱い哀しみ」の背景、最初は扇かと思ったのですが、
踊りや曲の内容から格子それも遊郭の格子、あるいは鳥籠の桟を表しているのですね。皆さんの踊りもキレがあってとても良く表現されていました。曲にはちょっと驚かされましたが。
「母」はもう奈々子さんの定番ですね。幼子に対する深い愛情がとても良く表現されていました。此処でも照明で作った教会のステンドグラスでしょうか窓枠と格子の中に立つ母の姿、正にマリア様のようでした。
「三重奏」の背景に使われた木のシルエット。赤と青で明るく表現されていたのがラストではグレーになっていてなんか寒々しい風景でした。様々な人生を歩んで来た三人が、それぞれの道を信じてその道を行くように努めながら、巡り会いすれ違い三人で歩んで行く姿とても印象的です。衣裳替えの間の照明の演出もとても良かった。あと出来れば曲に合わせた光の動きがあったらもっと良かったような気もします。
今回の踊りの中のソロ以外でなぜか奈々子さんの笑顔が少なかったのが気になりました。内容的にそんな気分ではないのかもしれませんが、奈々子さんの素敵な頬笑みをもっと見たかったです。「母」での笑顔や表情はとても温かくてよかったのですが。 J.O様