27作品が上演された13、14日には意欲作が並んだ。ー中略ー
最後の「人生の抒情詩よりー現在を生きるー」では森嘉子、藤里照子 山田奈々子が大ベテランの矜持をしなやかに静かに見せる。
そのたたずまいだけで人生を語るほどの強烈な存在感を放つ三人の舞踊家たち。そこには生命の輝きという踊りがもつ原初的な力があふれていた。
林愛子=舞踊評論家(東京新聞7圧23日夕刊掲載)
藤里照子・森嘉子・山田奈々子 人生の抒情詩より「現在を生きる」 はじめにスペイン舞踊の闘争的美学の花を持つ森、次にユーモア・ペーソス・人間味が滲み出す山田、最後に女性的な引きのエレガンスを発する藤里、人生経験豊富にして、なお前へ歩む先輩方3人の舞踊は琴線に触れて来る。舞踊の支柱は技術のみならず、思想・精神でもあることを証している。 原田広美(音楽舞踊新聞 11月11日号)