山田奈々子 モダンダンス・スタジオ 山田奈々子 モダンダンス・スタジオ

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公演記録

2009年12月25日山田奈々子ダンスリサイタル 俳優座劇場 第1部 「帰幽」 第2部 「あなたは誰」

★今年のクリスマスは山田奈々子モダンダンスリサイタルだ。私は光栄なことにチラシに」評の一部を載せていただいた。山田の独特なパッション溢れるステージと舞台にはフアンが多くいうまでもなく私もその一人である。今回は2006年初演の「あなたは誰」と2008年初演の「帰幽」の2作品を上演した。現代舞踊の源流にも大きく連なる高田=山田のスタイルを堪能することができた。
吉田悠樹彦様

★近年他界した俳優・歌手の、実弟山田真二をしのんだ作品が、一本目の「帰幽」。同じ主題は死別の直後にもあったが、今回は故人の写真をディスプレイし、ヒット曲を聞かせながら、さらに手際よく演出している。それにしても今なお愛してやまない弟への切々たる思いが、真っ直ぐに観る者の心に伝わり、その力でみせる作品。
続く後半の「あなたは誰」は、2年前の舞台を手直しした再演ものだが、私には今回が初見だった。近年社会現象になった感さえある老年の「記憶喪失」を、ダンス作品として視覚ベースで表現しようとした、ある意味では野心的ともいえる試みだ。それを表現主義風の手法と演出で構成した。パートナーの夫婦を、このところ息の合った堀登と組み、5台の円錐梯形のセット(大田創)をフロア上で動かしながら、脳内の意識を視覚化した群舞でみせる。踊りの型はある意味類型的だが、演出者としての山田奈々子の腕の冴えが、ここのところ一作ごとに向上しているのがわかる。それでいてお話の締めを、あえて冷酷に突き放すことをせず、二人が手をつないで去っていく後姿で終えたことは、甘いというより逆に主題を浮き立たせて好感を持った。後略 
日下四郎様

★山田奈々子は今回のリサイタルで「帰幽」と「あなたは誰」という近作二つを再演した。超ベテランが加齢のために新作を避け旧作を並べたかとも思ったのだが、必然性のある組み合わせが見えてきた。第一部「帰幽」は山田の弟だった美男俳優・歌手の故山田真二の歌声「哀愁の街に霧が降る」が聞こえ、彼の数枚の写真をパネルにして垂れ下げた下で姉の奈々子が回想にふける情景に始まり、七人の女性がからんで優しい感情を造型し「マイ・ウエイ」で結んでいる。真二が生まれ笑い泣き怒り演じ歌い、一生懸命生きたと心情を込めた舞踊。もう一般には山田真二の記憶は薄らいでしまっている現在、彼を思い出すことで過去と現代を結びつけようとの多分に古風だがジーンと来る舞台が展開された。
第二部は「あなたは誰~せつなく暖かい銀色の薄暮」。これはかって愛し合った二人だろうか、それとも現実の夫婦だろうか、女性(山田奈々子)は男(堀登)と会っても過去がおぼろらしく、認知症ということか、プロローグ、細胞が壊れる、あの夏の日、薄れていく記憶、白い空間、すれちがうデュエット、何か変、エピローグ、という各部は二人の演技と十人の女性陣の出没によって流動的につながれていて、忘れて行くことを否定的に考えていない。「ここはどこ、私は誰」だけでなく正面から「あなたは誰」とうたって、時にはコミカルに見せながら平和に幕となり、その時々を大切に生きようと思わせてくれる。山田奈々子の筋肉もそれなりに堅くなって動きが少しにぶくなっているのもかえって説得力があった。実はこの作品の初演の時、この作品の真意が汲めなかった。しかし最近になり、いまや筆者も介護される側にまわりかけていて、ようやく真意が解りかけている。芸術は年をとってからより深く理解できる場合が多いといえよう。記憶と忘却を交錯させた二作を見て、いまさらに納得させられたのである。 
オンステージ藤井修治様

★表情豊かで細やかで柔軟な動き殆んど出ずっぱりの体力、sexyな身のこなし驚き感動しました。 
指宿敬里様

★なんておだやかな今をむかえられているのでしょう。見ている私までが落ちつきました。こわいものはあるけど こわがりません。必ず明日はあると・・・
尾崎信子様

★先生の生き生きとした表情、手の表情とても美しかった。「あなたは誰」の方は動くオブジェが分かりやすくて面白い。1部2部の両方とも構成がきっちりとしていて理解しやすい。群舞の方々の踊りの切れがいい。重いテーマでもそれほど重い印象をうけない。
(松本奈々子様がご友人の感想を寄せて下さいました)

★とても良い公演でした”1部も心に残ります 2部は全員がとてもステキに踊られました。一年の締めくくりの公演に相応の公演にご一緒出来て嬉しかったです。
斉藤香様

★
「帰幽」
前回までは真二さんを失った悲しみと心に空いた穴を埋めようもない空虚感を感じていました。今回は奈々子さんが、吹っ切れたように幸せに満たされていました。真二さんを思うことによって、奈々子さんの心の中に真二さんが生きていることを実感される舞台でした。今までの悲しみによる険しい、さみしそうな表情が遠くなりました。手の届くところから居なくなった事を認め、悲しみを乗り越えた事を客席にいる真二さんに見せるように本当に楽しそうに踊っていました。最後、真二さんの写真を背に客席を見つめる奈々子さんの眼には、いつものように舞台の成功を喜び優しく微笑む真二さんが映っていたのでしょうね。

「あなたは誰」
時々訪れる安らぎの中で徐々に心が壊れていく様が、安らぎの表情がより幸せそうで豊かになっただけに、落差がさらに大きくなり、よりハッキリと出ていました。自分自身あんなふうになりたく無い。でも近しい人がなった時自分はどうするだろう。この舞台がデジャブウとして甦るかもしれません。最後、幸せだった昔の思い出の中で生きる事で心が安らかに、幸せになっていくのですね。なんとも好い表情でした。あの本は日記、それともアルバム。きっとステキな思い出がつまっているのでしょう。安楽椅子に揺られながら、思い出の本を見て暮らす。それだけで充分豊かな老後の生活を夢見ます。いつものように真二さんが真ん中の前の方の席で見守っていた様です。胸がつまり目頭が熱くなって来ました。自分も過去を記録する事で思い出の中に浸かってしまわず、表に出て今の自分にやれることを見つけていこうと思いました。
写真小澤純一様

★創作・構成・演出のダイナミズムのすごさに毎回感嘆します。 
六城月子様

★六本木でいい思い出が出来ました。ありがとう。素敵でした。常高君の好きだったマイウエイの時胸が熱くなり、マイウエイを歌う時は色々な気持ちで歌うと話していたのを思い出しました。奈々子先生がステップのとき女性客が”凄い”とか”ステキ!”の声が聞こえ我々もキューンとしたことが何度かありました。長くダンスを観させて下さい。
稲葉克彦様

★弟様への熱き思いに涙して観させて頂きました。宗様・沢様(詩人)
久し振りに舞台を拝見し、いつまでも若々しくしなやかで、意欲的で感動致しました。
奥平トヨ様

★先生の舞台にいつもパワーをもらっております。舞台を観るたびに刺激されて自分もまた踊りたいという気持ちになります。また新作楽しみにしております。
工藤規親様

2020.12.19 UPDATE

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11月5日よりヒラソル銀座ダンススクールにてレッスンスタート…

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